今日も「実践恋愛講座」を始めます。
昨日のワークにしっかり取り組めたでしょうか?
目を見て話すことが、思ったよりも緊張するという方もいたかもしれません。
ただ、それも自然な反応なので安心して欲しいです。
特殊な訓練を受けていない限り、人は親しくない相手と目を合わせるのが難しいものです。
だからこそ、こちらから歩み寄ることで相手との距離を縮め、より良いコミュニケーションができるようになるのです。
最初の講座でも触れましたが、人はみんな「自分がどう見られているか」を気にして生きています。
実は、あなたの目の前にいる相手も同じことで悩んでいるのです。
つまり、あなたが少しだけ先回りしてコミュニケーションを取れば、自然と他の人に価値を与える側に立つことを意味しています。
今回は、「他人は基本的に自分に興味がない」という現実に気づいてもらうことをテーマに進めていきます。
この事実を理解することで、自分がどう見られているかの不安を手放し、より自信を持って振る舞えるようになります。
では、今日のワークに取り組んでいきましょう。
目次
ワーク1:原始人の衛生哲学を身につける
今日の最初のワークはだいぶ香ばしい内容となっています。
ズバリ、できればシャワーを浴びず、髭も剃らず、そのままの自分で一日を過ごしてみてください。
なぜお世辞にもこんなに気持ちの良くないことをするのかというと、「基本的には誰もあなたの些細な変化には気づいていない」という現実を体感してもらうためです。
多くの人が、自分の見た目やちょっとした変化、向けられる目線に対して過剰に気を遣いがちですが、周りの人たちも自分のことで精一杯なんです。
だから、少し髭を剃らなかったり、シャワーを浴びなかったりしても、ほとんどの人は気づかないことがほとんどです。
もし、誰かにそのことを指摘されたとしても、「今日はちょっとしたチャレンジをしている」と言えば問題ありません。
自分がどう見られているかに対する不安を取り除くための第一歩として、ぜひこのワークに挑戦してみてください。
ワーク2:自信を持って話す
今日の2つ目のワークは、「発声」に関するものです。
声の出し方やトーンは、想像以上に大きな影響力を持っています。
実際、声を聞いただけで、その人がどんな性格で、どのようなことを考えているのか、ある程度判断できると言われています。
これは日常の会話やビジネスシーン、そして恋愛においても同様です。
例えば、声が小さくて自信のない人は、相手に対して不安や警戒感を与えてしまいます。
逆に、声が大きすぎて空気を読まない人は、周囲に不快感を与えることがあります。
このように、発声はその人の印象を左右する大きな要素の一つです。
そこで今回は、「人がつい犯してしまう声のミス」を5つ紹介し、それぞれの具体的な対策についても詳しく解説していきます。
まずは自分の話し方をチェックし、どの部分を改善する必要があるのかを確認しましょう。
人がつい犯してしまう声のミス5選
1. 小さくて不明瞭な声
声が小さく不明瞭だと、相手に自信がない印象を与えてしまいます。
声量を意識して、しっかりと相手に聞こえるように発声しましょう。
【実践ワーク】
広いスペースを探し、ボイスレコーダーや友人を用意します。
まずは、友人やレコーダーから「三歩」離れてください。
そして、腹式呼吸で深く息を吸い込み、次のセリフを言ってみましょう。
「叫ばなくても相手に聞こえる」
言い終えたら、レコーダーの音声を確認するか、友人にどう聞こえたか尋ねてください。
声がはっきり聞こえない場合は、もう一度深呼吸し、次に2〜3メートル上空を目がけて発声してみましょう。
自分の声が大きな弧を描いて飛んでいくようなイメージで声を出してください。
再度確認した後、大股でさらに3歩離れ、再び同じセリフを同じイメージで言ってみます。
この練習を繰り返すことで、自然な声量で相手に届く声を身につけることができます。
2. 早口
早口は、相手に話が伝わりにくく、緊張や焦りを感じさせてしまいます。
ゆっくりと落ち着いたテンポで話すことで、相手に安心感を与え、話の内容をより理解してもらいやすくなります。
【実践ワーク】
レコーダーを用意し、背筋を伸ばして座り、深呼吸をしてから次の一文をスムーズに、しかし早口にならないように発声してください。
「一呼吸置いたら相手がそれ以上話を聞いてくれないと思って、頭の中にある考えを一息に詰め込んで話していたのを今後は改めます。」
録音したものを聞き返し、どの部分で早口になったかを確認します。
そして、もう一度同じ文章を大袈裟にゆっくり発音してみましょう。
必要以上に息継ぎを行い、各単語を丁寧に発音します。
この練習を繰り返し行い、自然な速度で話せるようにしていきましょう。
3. 脳のオナラ(無意識に挟む「あのー」「えーと」などの言葉)
多くの人が、無意識に「えーと」「あのー」といったつなぎ言葉を多用してしまいます。
これらは「脳のオナラ」とも呼ばれ、相手に自信のなさや曖昧さを感じさせる要因です。
これを改善するには、無駄な言葉を使わず、思考の空白を自信を持って受け入れることが大切です。
友人との会話や、自分の話し方を録音して、どれくらいこれらのつなぎ言葉を使っているかを確認しましょう。
意識的にそれらを省く練習を続けることで、より明確で説得力のある話し方ができるようになります。
4. 抑揚がなく暗い声
抑揚のない話し方は、相手に退屈さや無関心を感じさせることがあります。
話にリズムや感情を加えることで、相手を引き込む力が生まれます。
ここで、子どもに物語を読み聞かせるつもりで練習するのが効果的です。
自分が好きな本や小説を用意し、声に抑揚をつけながら読んでみましょう。
この練習を続けることで、自然と話に感情を込めることができるようになり、聞き手の興味を引きつけることができるようになります。
5. 質問口調になる
質問口調とは、話の最後に語尾が上がり、まるで相手に確認を求めるように聞こえる話し方のことです。
例えば、「今日は本当に楽しかったですか?」といった感じです。
自分の意見や主張を相手にしっかりと伝えるべき場面で、質問口調になってしまうと、相手に対して自信がない印象を与え、あなたの意見に対する説得力が弱まってしまいます。
質問口調は特に、何かをお願いしたり、提案をする場面で現れやすいです。
例えば、次のようなケースです。
例: 「今日は寿司を食べに行きたいんだけど、どうですか?」
「このプランで進めても大丈夫でしょうか?」
これらの文の最後に語尾が上がることで、まるで相手に許可を求めているように聞こえ、自分の意見や提案に自信がない印象を与えてしまいます。
【実践ワーク】
ここでは、相手に自信を持って提案や主張を伝えるための練習を行います。
次のステップを踏んで実践してみてください。
- シナリオを設定する
例えば、あなたが友人を寿司に誘うシチュエーションを想像してください。
友人は普段、魚が好きではないけれど、今日はどうしても寿司が食べたいという場合です。
最初に質問口調で話してみてください。
例: 「今日は寿司を食べに行きたいんだけど、どうかな?」
このフレーズでは、語尾が上がってしまい、友人に強い意志が伝わりにくいでしょう。
- 語尾をしっかりと言い切る
次に、同じ内容を語尾を上げずに言い切ってみましょう。
例: 「今日は寿司を食べに行きたい。美味しいお店を見つけたんだ。」
このように語尾を下げ、断言する形で話すことで、相手に自信を持って提案している印象を与えることができます。
相手に確認を求めるのではなく、自分の意見をしっかりと伝えることで、相手もその提案に乗りやすくなります。
- 録音して確認する
自分の話し方を録音し、語尾が上がっていないか確認します。
もし質問口調になっている場合は、再度語尾を意識して話し、しっかりと言い切る練習を繰り返してください。
質問口調からの脱却ポイント
1. 結論を先に述べる
話し方の中で、「結論を最初に述べる」という習慣を身につけましょう。
これは、自信を持って主張を伝えるための基本的なテクニックです。
結論を最初に言うことで、相手に「この人は自分の意見に確信がある」と思わせることができます。
例:
質問口調:「このプラン、進めても大丈夫ですか?」
結論を先に述べる:「このプランで進めまちゃいましょう。」
結論を明確に言い切ることで、相手に確認を求めるニュアンスを消し、自信を持った発言が可能になります。
これによって、質問口調を治すことができるようになります。
2. 肯定的な言葉を使う
質問口調の原因の一つに、発言内容が曖昧であることがあります。
自分の意見をしっかりと持ち、肯定的な言葉を使うことで、語尾を上げずにしっかりと主張を伝えることができます。
例:
質問口調:「この案いいんじゃないかな?」
肯定的な言葉:「このはめっちゃいいじゃないですか!」
曖昧さを排除し、強く肯定的な言葉を使うことで、自信のある印象を与えられます。
3. 具体的な情報を付け加える
語尾が上がるときは、往々にして話の内容が不十分だったり、相手に委ねようとする意識が働いていることがあります。
そこで、具体的な情報や理由を付け加えることで、自信を持って話すことができます。
例:
質問口調:「今日はカフェに行かない?」
具体的な情報:「今日は新しく見つけたカフェに行こうよ。雰囲気めっちゃ良さそうなんすよ。」
具体的な理由を付け加えることで、相手に対して「自分の意見に確信がある」という印象を与えられ、語尾を下げた話し方が自然にできます。
4. 一度発言したら沈黙を恐れない
質問口調になる原因として、「沈黙への恐れ」もあります。
話の後に相手がどう反応するかを気にしすぎてしまい、ついつい質問口調になってしまうことが多いです。
これを改善するためには、自分が発言した後に沈黙を恐れず、しっかりと間を取る練習をしましょう。
例:
質問口調:「この仕事、お願いしてもいいですか?」
言い切る:「この仕事、よろしくお願いします。」(沈黙を恐れず、相手の反応を待つ)
一度自分の言葉を言い切ったら、相手が答えるまで待つことを意識してください。
沈黙は必ずしも悪いことではなく、相手に考える時間を与えたり、あなたの自信を伝える手段になります。
5. 語尾を意識的に下げる練習をする
質問口調を改善するために、まずは意識的に語尾を下げる練習を行いましょう。
これのためには簡単な文章を作り、何度も繰り返して話すことで習慣づけることが大切です。
【実践例】
次の文章を使って、繰り返し語尾を下げる練習をしてみてください。
- 「今日ここのカフェに行きたいんだ。」
- 「このプランで進めましょうよ。」
- 「明日の会議は10時に始めますので、ご確認よろしくお願いします。」
これらの例を繰り返し口に出し、語尾がしっかり下がっているかどうかを確認してください。
声に自信を持たせるためには、まず語尾をしっかりと下げることが重要です。
録音して聞き直すと、効果的なフィードバックが得られます。
質問口調からの脱却まとめ
- 結論を先に述べる:自分の意見を最初に伝える習慣をつける。
- 肯定的な言葉を使う:曖昧さを避けて、はっきりした表現を使う。
- 具体的な情報を付け加える:具体性を持たせることで、発言の説得力を高める。
- 沈黙を恐れない:自信を持って発言し、その後の沈黙を受け入れる。
- 語尾を意識して下げる:語尾を下げる練習を繰り返し行い、習慣にする。
発声の基本:呼吸と姿勢
声を正しく、効果的に出すためには、「呼吸」と「姿勢」が基本です。
特に、深い「腹式呼吸」と「正しい姿勢」を意識することで、自然と声が大きくなり、相手に響く声が出るようになります。
1. 腹式呼吸
腹式呼吸は、胸ではなくお腹を使って行う深い呼吸法です。
この呼吸法は、体全体に酸素を行き渡らせるだけでなく、声に力を与えるために非常に効果的です。
浅い胸式呼吸では、声が安定せず、長時間話すことが難しくなります。
腹式呼吸の実践方法
- リラックスした姿勢を取る
まずは座っても立ってもかまいませんが、リラックスした状態で姿勢を整えましょう。肩を下げ、首や肩の力を抜くことが大切です。 - 腹部に手を当てる
お腹の動きを感じるために、片方の手を腹部(へそのあたり)に置いてください。このとき、肩や胸に力が入らないように注意しましょう。 - ゆっくりと息を吸う
鼻からゆっくりと息を吸い込みます。このとき、胸ではなくお腹が膨らむことを意識してください。お腹の膨らみを手で感じることができるはずです。胸が動かず、腹部が大きく膨らむように息を吸い込みます。 - 息をゆっくり吐き出す
口を使って、吸った息をゆっくりと吐き出します。できるだけ一定のペースで息を吐き出し、最後までお腹が徐々に凹んでいくのを感じてください。このとき、息を吐くのに合わせて「スー」という音を出すと、より発声に近い呼吸法が身につきます。 - これを数回繰り返す
この腹式呼吸を何度か繰り返し行い、自然にお腹を使って呼吸ができる状態に慣れていきます。毎日数分間練習することで、体に腹式呼吸が定着しやすくなります。
2. 呼吸と発声の連動
腹式呼吸をしっかりと身につけたら、その呼吸法を使って声を出す練習を行います。
呼吸と発声を連動させることで、無理なく声が出せるようになります。
呼吸を使った発声練習
- 深呼吸で準備
腹式呼吸でしっかりと息を吸い込みます。胸に力を入れず、お腹を使ってたっぷりと空気を体に取り込んでください。 - 声を出す準備
次に、息をゆっくりと吐き出しながら声を出します。このとき、無理に大きな声を出そうとせず、自然にお腹から声が出る感覚をつかむことが大切です。 - 母音を使った練習
声を出す際には、まず「アー」「イー」「ウー」「エー」「オー」といった母音を発声してみてください。息を吐き出すタイミングと声が連動しているかを確認しながら、息が尽きるまで声を出し続けます。安定した呼吸で、声が途切れずに長く続くかを意識しましょう。 - 一定のトーンで発声する
息を吸うタイミングと声を出すタイミングを意識して、一定のトーンで発声する練習を行います。この練習を繰り返すことで、自然なトーンで、相手にしっかり伝わる声が出せるようになります。
3. 姿勢
良い発声には、正しい姿勢も不可欠です。
姿勢が悪いと、声が出にくくなり、体全体の緊張が増えてしまいます。
良い姿勢を保つことで、呼吸が深くなり、声が自然に出やすくなります。
正しい姿勢のポイント
- 背筋を伸ばす
まず、背筋をしっかりと伸ばします。椅子に座る場合も、立つ場合も、背中を真っ直ぐにすることが大切です。背骨に沿ってまっすぐなラインができるように意識してください。 - 重心を整える
立っている場合、足を肩幅に開き、足の裏全体で地面をしっかりと感じるようにします。座っている場合も、椅子に深く腰掛けて、足は床にしっかりつけてください。体がぶれず、安定した状態を作ることで、声がしっかりと響きます。 - 頭の位置を整える
頭が前に出てしまうと、喉に負担がかかり、声が出にくくなります。頭は背骨の延長線上にあり、軽く引くようにしてバランスを保ちます。頭が上に引っ張られるような感覚で、姿勢を整えてください。 - 肩の力を抜く
肩に力が入っていると、声がこもりやすくなります。肩は下げ、首や肩の力を抜いた状態でリラックスしましょう。姿勢が良くても、体が緊張していては声の響きが損なわれますので、リラックスした状態を保つことが大切です。 - 自然な呼吸ができるように調整する
姿勢を整えたら、自然に呼吸できるかを確認します。胸やお腹が無理なく膨らみ、息がスムーズに出入りしているかをチェックしてください。正しい姿勢であれば、自然に深い呼吸ができ、腹式呼吸が楽に行えるはずです。
4. 発声と姿勢の一体化
呼吸と姿勢を意識した状態で発声を行うと、声がしっかりと体全体から出る感覚が得られます。
発声が楽になり、長時間話しても疲れにくくなります。
実践ワーク:発声と姿勢の連動
- 立ち上がり、背筋を伸ばしてリラックスします。
- 腹式呼吸をしっかり行い、お腹を膨らませます。
- お腹から声を出すイメージで、深い呼吸に合わせて「アー」と発声してみましょう。
- 声がしっかりと体全体に響くように感じながら、声のトーンが一定であるかを確認します。
実践ワーク
上記のポイントを押さえたら、実際に声を使ったコミュニケーションの実践を始めましょう。
例えば、誰かに電話をかけて会話をしてみると良いでしょう。
このとき、呼吸や姿勢、語尾の言い切りなどを意識しながら話すことで、発声のスキルを高めることができます。
まとめ
このワークを通じて、発声がコミュニケーションに与える影響を理解していただけたかと思います。
自信を持って話すことで、相手に強い印象を与え、信頼関係を築くことができます。
これからも発声を意識し、少しずつ改善していきましょう。
次回の講座では、さらなる自信をつけるための具体的な振る舞いについて学んでいきます。